【銀行取引初心者向け】 会社で銀行借入はするべき!?
私はメガバンクで法人営業をやっており、主に中小企業のお会社を相手に営業をしています。これまで数百社というお会社を見てきた経験を踏まえ、銀行取引初心者向けに記事を書いていこうと思います
。今回は創業したての経営者や、社長交代により新たに経営者になられた方からよく質問を受ける話です。
『銀行借入はするべきか?』
【結論】
出来るうちにしておいた方が良い。
皆さんは、「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」という言葉はご存知でしょうか?2013年のヒットドラマ「半沢直樹」でも使われ印象に残っている方も多いかと思います。
知らない方のために簡単に説明すると、
業績が好調で資金繰りにも余裕がある時は「借りてください」とさんざん言っていたのに、業績が悪化し、本当に資金が必要な時には、貸してくれない、場合によっては回収する
という内容です。
ドラマでは多少極端に描かれてはいましたが、残念ながらこれは真実です。メガバンク、地銀、信金に関わらず営利企業である以上、利益を出していく必要があるので当たり前の話といえば当たり前の話なのですが。
何が言いたいかといえば、銀行が融資の提案をしてきているということは、「あなたのお会社が今は、良い(少なくとも貸したい)業績だと認識されている」が、来年には悪い業績と認識され借入ができないかもしれないということです。
実際、私が営業した飲食関係のお会社で、去年融資提案したものの借入を見送った先が、人手不足、人件費高騰等で、最近急激に資金繰りが厳しくなった先がありました。そのお会社は、いくつかの銀行から借入を試みるも、残念ながら審査が下りず、最終的には金利のめちゃ
くちゃ高い(15%超!)ノンバンク系から借入をしていました。。
資本の蓄積がある大企業、中堅企業に比べ、特に中小企業は赤字を計上したり、債務超過(純資産がマイナスになること)に陥ったりすると、銀行内での『格付』が大きく変わり、融資のスタンスも一変するケースは多いです。
なので、繰り返しになりますが、資金調達はできるタイミングでし、資金繰りに余裕を持たせておくことは、経営環境の変化が激しい現代においてはとても重要だと思います。
次回からは、銀行借入をする場合、いつ、どこで、どうやってするべきかという具体的な内容を書いていきたいと思います!